提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年8月10日水曜日

わたしの(好きな)言志四録 その71



110810

言志録 第71条




諫(いさめ)を聞く者は、固(も)と須らく虚懐なるべし。
諫を進むる者も亦須らく虚懐なるべし。


「素直で謙虚」。
人としての宝でこれにまさるものを探すのは難しいのではないか。

「虚心坦懐」胸にも腹にも、何の一物もない状態を維持することは、
その人の修養の達成度をはかる、よい目安になるだろう。
呻吟語にも「その心をむなしうして/天下の善を容れ」とある。(110418)

諫言は、世の為、(その)人の為に為されるものであるが、
それを進言する方にも受ける方にも、器が求められる。(第37条

苦い良薬を受け入れる度量、
私心なく、その人の身になって、世の為、人の為に、尽す思いが、
人を変え、世の中を変えるのだと思う。

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