提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年8月11日木曜日

わたしの(好きな)言志四録 その72



110811

言志録 第72条


人をして懽欣鼓舞(かんきんこぶ)して
外に暢発(ちょうはつ)せしむる者は
楽(がく)なり。
人をして整粛収斂(せいしゅくしゅうれん)して
内に固守せしむる者は
礼なり。
人をして懽欣鼓舞の意を整粛収斂の中(うち)に寓せしむる者は、
礼楽合一の玅(みょう)なり。


現在の私の世話になっている会社では、
2つのことに取り組んでいる。

ひとつは「環境整備」で、整理・整頓・ルール化、
そしてコスト管理である。
内へ内へと意識を絞りこみながら、体質としては筋肉質をめざし、
最小コストでの最大売り上げを目指すあり方だ。

今一つは、会社のメンバーやお客様への「喜びや感動の提供」の徹底化である。
自らも楽しみ、感情を表に出しながら、
他をも同じ喜びの渦に巻き込もうとする、心躍るあり方だ。

「環境整備」に取り組みながら、意識は内にこもらず、
あくまでも、お客様や他のメンバーの「喜びや感動」を志向すること。
ザッポスという企業にインスパイアされて、

まさにわが社がめざしているのは、
「礼楽合一の玅」のあり方なのだった。

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