提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年8月9日火曜日

わたしの(好きな)言志四録 その70



110809

言志録 第70条




凡そ人を諫(いさ)めんと欲するには、
唯だ一団の誠意、言に溢(あふ)るる有るのみ。
荀(いやし)くも一忿疾の心を挾(はさ)まば、諫めは決して入らじ。


いかりやにくしみの心は、私に属する、我欲のこころ。
人を諫めることも、己を諫めることも、同じこととすれば(第69条)、
怒りや憎しみの心は自他に同時に向けられている。

求められているのは、「誠」。
これは、自他ではない、天に仕える心。(第10条

人を変えるには、天命を自覚して、
自分も同時に変えるのでなければならない。

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