提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年8月21日日曜日

わたしの(好きな)言志四録 その82



110821

言志録 第82条




人主、事毎に私(ひそか)に自ら令すれば、則ち威厳を少(か)き、
有司を歴(ふ)れば則ち人之を厳憚す。


通例は逆に考えるのではないか。
つまり、リーダーの言うことを、
その人の言うこと「なら」と従う時の権威は、そのリーダーにある。
集団の大きさを問わず、
リーダーの言=意思が、組織的に分担されて、
伝えられる時、いちいちそれがリーダーの意思かどうか不安になる。
人情とはそういうものだ。

実はちがうのではないか? そんなことではいけないのではないか。
どのレベルのリーダーであれ、そのリーダーの私的な思いではなく、
その意思が、誰が言っても、その通り伝わるレベル、
人ではない、天が命じているのだと、思わせる権威が伝わる集団。
その天のレベルの意思を、
人情に逆らわずに、伝えることが リーダーには必要だということか。

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