提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年8月31日水曜日

わたしの(好きな)言志四録 その87



110826

言志録 第87条




托孤の任に当たる者は、孤主年長ずるに迨(およ)べば、
則ち当に早く権を君に還し、以て自ら退避すべし。
乃ち能く君臣両(ふた)つながら全(まった)からん。
伊尹(いいん)曰く、「臣、寵利を以て成功に居ること罔(な)かれ」と。
是れ、阿衡が実践の言にして、万世大臣の亀鑑なり。


第86条の有徳の大臣の鑑が、
殷の湯王に仕えた伊尹であるという。
「君臣両つながら全からん」
君主も、家臣も、そして人民も、
各々の天命を、使命を、全うできることの価値を思う。

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