言志録 第66条
爵禄を辞するは易く、小利に動かされざるは難し。
自らの、内なる弱さに気付かせられる言葉。
勿論、「爵禄」を与えられるほどの者にならなければ、
辞すること、そのものが成り立たない。
そのような、一廉の人物だからこそ、
大向こうに見得を切る、受けを狙うことは
失うものより、得るものが多い。
如何にも脇の甘さを見透かされるようで、
真に人物たるためには、一朝一夕では難しいのだなと
思わされる。
あらためて
大学/中庸にある「慎独」の修養が必要だ。
「天知る、地知る、我知る、人知る」ー後漢書(楊震伝)
他ならぬ、「自分」が知っているのだ。
自分の数多い弱さを誤魔化さず認め、
そのひとつひとつに向き合うしかない。
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