提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年8月6日土曜日

わたしの(好きな)言志四録 その66

110805

言志録 第66条


爵禄を辞するは易く、小利に動かされざるは難し。


自らの、内なる弱さに気付かせられる言葉。

勿論、「爵禄」を与えられるほどの者にならなければ、
辞すること、そのものが成り立たない。
そのような、一廉の人物だからこそ、
大向こうに見得を切る、受けを狙うことは
失うものより、得るものが多い。
如何にも脇の甘さを見透かされるようで、
真に人物たるためには、一朝一夕では難しいのだなと
思わされる。

あらためて
大学/中庸にある「慎独」の修養が必要だ。

「天知る、地知る、我知る、人知る」ー後漢書(楊震伝)
他ならぬ、「自分」が知っているのだ。

自分の数多い弱さを誤魔化さず認め、
そのひとつひとつに向き合うしかない。

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