提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年8月31日水曜日

わたしの(好きな)言志四録 その88



110827

言志録 第88条




著眼(ちゃくがん)高ければ、則ち理を見て岐せず。


時に、一斎先生は、このように簡便に言い切ってしまわれる。

物の道理が見えているので、別れ道のように見えていても、
最終的なゴールが一緒であると見抜くこともできる。
迷わずに済むのは当然だが、別の道を進んでいるようでも、
目指すところが同じかどうかこそが問題なのだ。

それがわかるためにも、
目線の高さが問われる。
どこまで高いレベルの視野を手に入れることができるかが、
その人の人生の修行・修養の勝負である。

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