提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年8月8日月曜日

わたしの(好きな)言志四録 その69



110808

言志録 第69条




己れを治むると人を治むると、只だ是れ一套事(いちとうじ)のみ。
自ら欺くと人を欺くと、亦只だ是れ一套事のみ。


他人を変えるためには、自分自身を慎み変化させなければならない。
自分が変われば、周りも変わると。

他人の身になって考える、人を先に立てて、
自らは犠牲にして。。。。。

自利利他も同じだが、この自他一套事もまた、
このような自分が先か、周りが先かというような
因果を本当に云っているのだろうか?

己れも人も、互いに連関し合っている。
というか、同時に存在している。

己のあり方は、そのまま人のあり方だと感受できること。
公と私が、矛盾せず、同じ表れであるということ。

ただ、治まった状態、欺かれた状態がある。
善の状態がある、真の状態がある、

自分だけが善であり真である、
というようなことはあり得ないということか。

虚心に己れを見て、人のあり方、全体の状態を推し量り、
あるがままに人を見、全体を見ることで、己れのあり方を反省する。

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