110808
言志録 第69条
己れを治むると人を治むると、只だ是れ一套事(いちとうじ)のみ。
自ら欺くと人を欺くと、亦只だ是れ一套事のみ。
他人を変えるためには、自分自身を慎み変化させなければならない。
自分が変われば、周りも変わると。
他人の身になって考える、人を先に立てて、
自らは犠牲にして。。。。。
自利利他も同じだが、この自他一套事もまた、
このような自分が先か、周りが先かというような
因果を本当に云っているのだろうか?
己れも人も、互いに連関し合っている。
というか、同時に存在している。
己のあり方は、そのまま人のあり方だと感受できること。
公と私が、矛盾せず、同じ表れであるということ。
ただ、治まった状態、欺かれた状態がある。
善の状態がある、真の状態がある、
自分だけが善であり真である、
というようなことはあり得ないということか。
虚心に己れを見て、人のあり方、全体の状態を推し量り、
あるがままに人を見、全体を見ることで、己れのあり方を反省する。
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