110614
言志録 第14条
吾、既に善を資(と)るの心有れば、
父兄師友の言、唯だ聞くことの多からざるを恐る。
読書に至っても亦多からざるを得んや。
聖賢云う所の多聞多見とは、意正に此くの如し。
資善の心があってこそ、
より多く見聞きし、見聞きすればするほど、より謙虚に、
その中の善なるもののみを自らのものとすることができるという。
学問の手段である読書もまた、虚心により多く求めてこそ、
真の学問の為になる。
第3条のように、天に仕える心はなくてはならない。人に示そうという心はないほうがよい。
呂新吾の云う「その心を空(むな)しうして、天下の善を容れ」とは、このことか。
より多く見聞きすることで、どんどん人は謙虚になるのだ。
アラユルコトヲ / ジブンヲカンジョウニ入レズ二
ヨクミキキシワカリ / ソシテワスレズ
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