提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年6月15日水曜日

わたしの(好きな)言志四録 その15

110615

言志録 第15条




辞(ことば)を修めて其の誠を立て、誠を立てて其の辞を修む。
其の理一なり。


学問することで人としての誠の道を立て修養すること。
人としての修養を積み己の誠の道を立てて、学問すること。
つまり、学問することと、心を正し真に生きることとは、
表裏一体、道理を同じくする。
また、どちらが欠けても成り立たないものであることを
肝に銘ずる必要がある。
修辞立誠(易経)とのことだが、
学問には立志が肝要であり、立志を欠いて学問はない。

まさしく
「言志」録とは、「知言」と「立志」の謂いであると、
近藤正則氏の説にあるとおり、

大自然=宇宙=世界のことわりを知ること、すなわち
自らの天命を知り、使命に生きることなのだ。

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