提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年6月16日木曜日

わたしの(好きな)言志四録 その16

110616

言志録 第16条




栽(う)うる者は之を培う。雨露(うろ)固より生生なり。
傾く者は之を覆えす。霜雪も亦生生なり。


天然自然のあるがままの姿を 「生生」と表現するのであろうか。
雨も露も、雪も霜も、その持って生まれた役割を全うするだけで、
ものを育みもし、また殺ぐこともする。
丁度、土が、ものを育て支えるとともに、朽ち腐らせもするように、
陽光でさえも、命をもたらすとともに、奪いもすることに直截的に現れている。

第1条で云う「凡そ天地間の事は、・・・其の数皆前に定まれり」と。

自らの 有るがままに気づき、有るがままに「生生」たることを 求めて参りたい。

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