提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年6月21日火曜日

わたしの(好きな)言志四録 その21

110621

言志録 第21条




心下痞塞すれば、百慮皆錯(あやま)る。


ころころ変わるココロも動きがあるが、
ここでは、良心の方の心、良知=魂 のこと。
心を動かされる方の心は、どちらか?
後者の方の心こそ、軽やかに、融通無碍に、動きがある方がよい。

その良心が動きを失う時、
ころころ動くココロがいくら働きまわっても、正しい道を歩めるはずがない。

心下とは、こころの奥底とのことだが、
そこに押し込められることを 良心は嫌う。

冷静な言動を時宜にかなって実現するには、
胸は空にし、腹は充実させ、
背にすまわせた良心が、からだを縦横無尽に躍動するイメージが浮かぶ。

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