110608
言志録 第8条
性分の本然を尽くし、職分の当然を務む。
此くの如きのみ。
この世に生まれてきたからには、
人間本来の良心を発揮し、自分の天職を全うすることに専心するべし。
自分の魂を磨きあげ、人物を練りあげる。
それぞれの人が、それぞれの与えられた場で、
自らの良知に気づき、その一燈を引っ提げて、世を照らすことに、一生を賭ける。
安岡師の「一燈照隅行」とはこのことと考える。
「性分」「職分」についての所説は
よくわかってないので下記に譲る。
性分とは、五常(仁義礼智信)のことで、
人間が本質的に持っている真心とのこと。
職分とは、孝悌忠信など、他人に対して尽すべき奉仕、
為すべき義務とのこと。五倫五常のうちの、五倫に近いか?
「五倫」は基本的な人間関係を規律する五つの徳目で、
父子の親、君臣の義、夫婦の別、長幼の序、朋友の信 とのこと。
これまでことわりなしに引用してきている
本文読み下しは、
川上正光氏全訳注の講談社学術文庫より。
解釈も参考にさせていただきつつ、
一斎翁が齢四十二歳より記した言志四録に、
逐条逐一随っていくことで、
同年齢になった自分がこれまで学んで身につけてきた
一燈=志=良知=魂=使命=天職という
自らの読みを確認修正して参りたい。
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