110612
言志録 第12条
三代以上の意思を以て、三代以上の文字を読め。
古代中国の理想時代、夏・殷・周を合わせて三代と呼ぶとのこと。
そんな理想時代の書物・聖典に学ぶ時にもつべき気概とは、
その理想時代以上の見識をもって、字面にとらわれずに、その行間を読み取り、
現在に生かすべき、大宇宙の真理を学ぼうとすることである。
三代の理想・真理を現実に生かすための工夫と考えられる。
歴史「を」学ぶのではなく、歴史「に」学べと
常々、私も師から教えられている。
また、ここで「三代」は、文字通り、三世代や三時代と考えて、
自らを先人や子孫の流れの中でとらえ、
今の時代を、前後の歴史の流れの中でとらえることで、
その流れの中で働いている、天の意思とでも言うべきものに想いに到らせることで、
学ぶべき書物についても、そのような歴史の流れの中で、
それを貫いているものを読み取ることが必要と言っているようにも考えられる。
歴史や人や書物に学びながら、そこに天の意思、自らの使命を読み取れと。
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