提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年6月4日土曜日

私の(好きな)言志四録 その4

110604

言志録 第4条


天道は漸を以て運(めぐ)り、人事は漸を以て変ず。
必至の勢いは、之を卻(しりぞ)けて遠ざからしむる能(あた)わず、
又、之を促して速かならしむる能わず。


天然自然の成り行きも、人の世の移り変わりも、
出し抜けに、急に生起するものではなく、
着実に、一歩ずつ、しかし 遅すぎもせず、早すぎもせず、
なるようになるものだ。
この認識は、
すべてのことが、避けようなく、起こるべくして起こることゆえ受け入れよと命ずる。
あらゆることを 時間が解決してくれる という安心感をもたせてくれる。
自らが、天道にのっとり、人道にそむかずに、ひたむきに生きてさえいれば。

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