提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年6月6日月曜日

私の(好きな)言志四録 その6

110606

言志録 第6条


学は立志より要なるは莫し。
而して立志も亦之れを強うるに非らず。
只だ本心の好む所に従うのみ。

「志」というのはどのようにして個人に生まれてくるのか、よくわからない。
「夢」のことか? 「目標」のことか?

今の私の考えでは、志とは、自らの使命に生きようとする決意と思う。
自分がこの世に生命を与えられて誕生し、生きている理由、
天が命じている 自らの役割。天命?
これが何ものか、それに気づくのも自らの人生の中での
大変重要な使命なのではないかと思う。
本当の自分、自らの良心。そこから引き出せる、自らの天命。

志すなわち、本心の好む所とは、自らの良心に従う時にしか見いだせない
自分の使命、そのことと考えられる。

使命に気づくためにも、学ぶことが必要だ。
学ばねば、自分の志もわからないまま、一生を過ごすことになるかもしれない。

自らに対して、自分がこの世に生を与えられている意味、
まっとうすべき使命をいまだ果たせてないことへの憤りが、
学びを進める力になると同様に、

自らの使命に気づくこと、立志のためにこそ
学ぶ意義がある。
本当の自分が求めるところに従った学びのみが大切なのだ。

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