提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年6月17日金曜日

わたしの(好きな)言志四録 その17

110617

言志録 第17条




静に造化の跡を観るに、皆な其の事無き所に行わる。


自然の営為には、当然のことながら「不自然」なところは見受けられない。
あえて事を為そうとしなくても、自然の創造化育は、絶え間なく繰返されている。
そこに、自然の一部である自らのあり方や活動を見出すこと、
自らの在り様を反省し、天然自然の一部として自らを発揮することができれば。

太上は天を師とす(第2条)とは、このことを意味すると思うが、
物言わぬ大自然から「其の事無き所」に天然自然のことわりを学びとることは難しそうだ。

自然を、また、自らを「静観」することを会得出来ればと考える。

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