提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年6月9日木曜日

私の(好きな)言志四録 その9

110609

言志録 第9条


君子とは有徳の称なり。
其の徳有れば、則ちその位有り。徳の高下を視て、位の崇卑を為す。
叔世に及んで其の徳無くして、其の位に居る者有れば、
則ち君子も亦遂に専ら在位に就いて之を称する者あり。
今の君子、盍(なん)ぞ虚名を冒すの恥たるを知らざる。


君子という地位にも、天職がある。
徳がなくては、その天職を全うできないのに、
恥を知らないことこそ、恥の最たるもの。
しかるべき地位にあるなら、自問すべきだろう。

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