言志録 第28条
纔(わずか)に誇伐(こばつ)の念頭有らば、便(すなわ)ち天地と相似ず。
天地自然のようにあることは難しい。
天命に気づくこと、そして
その天命に生きることも 簡単なことではない。
天の計らいに学ぶことも
誰もがやれているわけではない。
その上で、それを誇りに思っては、天然自然に反すると。
四十歳は不惑、そして知命は五十歳ということだが、
そこに至っても、誇ってはならずとは 厳しい。
誇ることの中に、一片の私=自我があるのだ。
それが 天然自然、あるべき姿を損なうことに思い至り、
あくまでも、天地自然のあるように。
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