提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年6月28日火曜日

わたしの(好きな)言志四録 その28

110628

言志録 第28条


纔(わずか)に誇伐(こばつ)の念頭有らば、便(すなわ)ち天地と相似ず。


天地自然のようにあることは難しい。
天命に気づくこと、そして
その天命に生きることも 簡単なことではない。
天の計らいに学ぶこと
誰もがやれているわけではない。

その上で、それを誇りに思っては、天然自然に反すると。

四十歳は不惑、そして知命は五十歳ということだが、
そこに至っても、誇ってはならずとは 厳しい。

誇ることの中に、一片の私=自我があるのだ。
それが 天然自然、あるべき姿を損なうことに思い至り、

あくまでも、天地自然のあるように。

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