提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年6月18日土曜日

わたしの(好きな)言志四録 その18

110618

言志録 第18条




凡そ事の玅処(みょうしょ)に到るは、
天然の形勢を自得するに過ぎず。
此の外 更に別に玅無し。


天然自然=天の計らいに学ぶべきで、
それ以上でも以下でもないということか。
ここまで「生生」(第16条)、「造化」(第17条)、
そして「玄妙」とあげられたことは
すべて大自然の営為そのもの。
天に生を授けられている自らも
その大自然の一部であると気づくことが大切。

「格物致知」と言われるとき、
物は、対象でなく、自らも含んだ天=自然を体得することと思う。
自らの良心に気づき、それに沿って生きることも、
いうなれば、天の計らいによるあるべき在り様に気づくこと。

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