提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年7月15日金曜日

わたしの(好きな)言志四録 その45

110715

言志録 第45条




寵(ちょう)過ぐる者は、怨(うらみ)の招なり。
昵(じつ)甚しき者は、疏(うとん)ぜらるるの漸なり。


根本的な認識の基礎に「無常」がある。
大自然の法則しかり、
そして人情もそうであるのか。

頂点極まったものは、底辺まで転がり落ちる。(第44条)
またその勢いで、再び上まで登るかもしれないが、
頂点が続くわけではない。

そのことを忘れてはならないという、
警告でもあるが、
また、頂点の極みに溺れずに、
常に一新、
変わり続ける工夫が求められている。(第43条

変われるものだけが、変わらずに維持され続くのは、
私たちの生命=身体も同様である。

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