言志録 第49条
天工を助くる者は、我従うて之を賞し、
天物を?(そこな)う者は、我従うて之を罰す。
人君は私を容るるに非ず。
一旦、天の物としてこの世に生きるのであるから、
天地自然に寄与するか、
それとも天地自然に反するかが問題で、
天の意思に基づいた賞罰が必要である。
そこに人の私心が入らないことで、
賞罰は受け入れられる。
人は、行動するときに
「この人の為に」「この人の為なら」
と心動かされて、駆り立てられることがある。
これを是とするか。非とするか。
大自然の中にある人間のあり方を追求すると、
この人情の働きを越えた判断が求められる。
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