提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年7月19日火曜日

わたしの(好きな)言志四録 その49

110719

言志録 第49条




天工を助くる者は、我従うて之を賞し、
天物を?(そこな)う者は、我従うて之を罰す。
人君は私を容るるに非ず。


一旦、天の物としてこの世に生きるのであるから、
天地自然に寄与するか、
それとも天地自然に反するかが問題で、
天の意思に基づいた賞罰が必要である。

そこに人の私心が入らないことで、
賞罰は受け入れられる。

人は、行動するときに
「この人の為に」「この人の為なら」
と心動かされて、駆り立てられることがある。

これを是とするか。非とするか。

大自然の中にある人間のあり方を追求すると、
この人情の働きを越えた判断が求められる。

0 件のコメント:

コメントを投稿