提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年7月6日水曜日

わたしの(好きな)言志四録 その36

110706

言志録 第36条


人の言は須らく容れて之を択ぶべし。
拒む可からず。
又惑う可からず。


これもその人の度量、器量の問われるところ。
まず、受け入れる。

まず、「はい」と受けて、それから、判断する。
出来るか出来ないか。
正しいか正しくないか。
好きか嫌いか。

判断する前に、または、即断する前に、
断って、戸ピッシャン ではいけない。

まず、受ける。躊躇しない。

択ぶ基準はもう決まっている。
だから迷うことはない。

ためらうことなく受け、
迷わずに判断する。

この言葉、思うに
壮年時代の一斎先生の反省から来ている言葉ではないか?

頂点に立つ人ほど他からの攻撃受けやすい。
また、上役からの目も厳しいだろう。
期せずして敵にしてしまったり、
相手に誤解されることが多かったのか?

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