提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年7月14日木曜日

わたしの(好きな)言志四録 その44

110714

言志録 第44条




得意の時候は、最も当に退歩の工夫を著(つ)くべし。
一時一事も亦皆亢龍(こうりょう)有り。


これぞ「智慧」と思う。
第34条の「老成の工夫」と思う。

昇りつめた後には、降る道が用意されている。
これは後悔すべきことではない。
必然、必定である。

第43条でいうところ、
改めることで、
変わることはできるのかもしれない。
落ちるのでなく、くだる。
別の山を再び登ることもできるかもしれない。

得意の時に、変化を怖れないこと。
惰性とこだわりから、
いかに自らを解き放つか。

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