110712
言志録 第42条
分を知り、然る後に足るを知る。
己の役割に気づいたとき、
自分の本分がどこにあるかわかる。
どこまでが自分の職分か、
自分の天分は何か。
それが全うされること、すなわち満足の状態である。
またそれは、己の役割を与えられ、それを担わせていただけるときの感謝の念も。
欲望には限度がない。どこまでいけば満足できるのか。
己の分度=限度がわかれば、それに満足できるというのか?
自分の使命を全うできてないことの、
恥の認識。
天命を全うするまで、これでいいというところはないのではないか。
分を知るとは、身分を弁えることというよりは、
恥を知ること、つまり自らの使命に気づくこと。
足るを知るとは、欲望をおさえた慎ましさより、
自らが存在できることへの感謝の気持、
己の生まれてきた役割を全うできたときの 満足感ではないのだろうか。
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