110703
言志録 第33条
志有るの士は利刃(りじん)の如し。百邪辟易す。
志無きの人は鈍刀の如し。童蒙も侮翫(ぶかん)す。
ひとたび天命に気づき志を立ててからは、
よこしまな道に立ち寄っている暇のないことは、
32条の通り、毎日が学びの連続なのだから、
日常の一挙手一投足に 誠が 表れなければならないし、
真の学びは、そこに邪悪の入る隙間を与えない。
一斎先生は、利刃/鈍刀、百邪辟易/童蒙侮翫と、
対比の妙を好まれるが、
子どもに馬鹿にされるとは、
幼長に関係なく、他人に対して、
後ろめたい心がおこることと捉えたい。
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
ここには 童蒙侮翫をものともしない、
精神の充実のみが、(充実しているが、「空」である)
感じられる。
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