提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年7月3日日曜日

わたしの(好きな)言志四録 その33

110703

言志録 第33条


志有るの士は利刃(りじん)の如し。百邪辟易す。
志無きの人は鈍刀の如し。童蒙も侮翫(ぶかん)す。


ひとたび天命に気づき志を立ててからは、
よこしまな道に立ち寄っている暇のないことは、
32条の通り、毎日が学びの連続なのだから、
日常の一挙手一投足に 誠が 表れなければならないし、
真の学びは、そこに邪悪の入る隙間を与えない。

一斎先生は、利刃/鈍刀、百邪辟易/童蒙侮翫と、
対比の妙を好まれるが、

子どもに馬鹿にされるとは、
幼長に関係なく、他人に対して、
後ろめたい心がおこることと捉えたい。

ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ

ここには 童蒙侮翫をものともしない、
精神の充実のみが、(充実しているが、「空」である)
感じられる。

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