提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年9月1日木曜日

わたしの(好きな)言志四録 その92



110831

言志録 第92条




已むを得ざるに薄(せま)りて、而(しか)る後に諸(これ)を外に発する者は、
花なり。


第10条とともに(「我れ既に天の物なれば、必ず天の役あり」)、
私の大好きな言葉である。
(両文とも、西郷南州手抄にとりあげられてないところも、
自分なりにその理由を考える材料を与えてくれているところで感慨を覚える。
勿論、言志四録は後半のものほど、よく練れている文が多いとも感ずるので、
同じ内容をより簡潔に語る文が、のちにあらわれるかもしれないが)

花は、無理矢理咲かせるものでない、というこの言葉が、
どれだけ人を励ますか。


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