提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年9月2日金曜日

わたしの(好きな)言志四録 その94



110902

言志録 第94条




人は須らく地道を守るべし。
地道は敬に在り。順にして天に承くるのみ。


素直に天命に従うこと。
天があり、その天に生かされていることに
感謝できること。

「地道」に対して「天道」がある。
地道を育むのが「養育」、天道を育むのが「教育」
両者相まって、「教養」という、と師匠に教わる。

今の世、知識人は多いが、教養人は少ない。

「敬」とは、他をうやまい、自らつつしむことという。

母なる道、地道は、「敬」によって育まれる在り方。
父なる道、天道は、「誠」を通して伝えられる。

天道を真に生きるための基礎が、地道にある。

己れを存在させている、大いなる天の配剤を敬い、
その天に活かされている、己れを慎み、大切に育むこと。
それが、使命に生きるための大前提。

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