提一燈。行暗夜。勿憂暗夜。只頼一燈。
“一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂えることなかれ。只一燈を頼むのみ。” 佐藤一斎「言志晩録」十三条

2011年7月24日日曜日

わたしの(好きな)言志四録 その54

110724

言志録 第54条




酒は穀氣の精なり。
微(すこ)しく飲めば以て生を養う可し。
過飲して狂酗(きょうく)に至るは、是れ薬に因って病を発するなり。
人葠(にんじん)、附子(ぶす)、巴豆(はず)、大黄の類の如きも、
多く之を服すれば、必ず瞑眩(めんけん)を致す。
酒を飲んで発狂するも亦猶お此くのごとし。


酒は穀物のエッセンシャル・オイルのようなもので、
劇薬につき、少量を、身体を養うために飲むべきものだという。
暑い夏にビール(これも麦の精か?)をがぶ飲みするのが
楽しみというのは、言語道断ということか。
確かに、二十代、三十代と比べた時に、
飲む量、また、翌朝の回復具合は、年々下がってきているように思える。
四十代は、そういった習慣・嗜好の見直しの時期かもしれない。

結局、酒を酔っ払うために飲むのは良くないということは認めざるを得ない。

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